競馬の回収率の平均は?馬券種ごとの控除率との関係を徹底解説

回収率

競馬では、的中率ももちろん重要ですが、それよりも回収率の高さがさらに大切になります。

例えば、的中率が80%だったとしても、一つ一つの当たりが小さく、回収率が100%を切っていてはどれだけ当たっていても意味はありません。

逆に、的中率が10%だったとしても、1回の当たりが大きく回収率が100%を超えていればそれはそっちの方が勝ちなのです。

つまり、競馬ではどれくらいの回収率になっているのかが鍵であり、全てなのです。そこで、気になるのは回収率の平均です。

この記事では、競馬の回収率の平均について、控除率を交えてご紹介していきたいと思います。

回収率の平均について

簡単に考えれば、競馬の回収率は平均で100%になるのが当たり前だと思います。競馬で馬券を購入した人全員の収支を取れば必ず100%になります。

しかし、競馬の馬券には控除率というものがあり、平均は100%にはなりません。

控除率というのは、JRAの取り分、競走馬や騎手の賞金の為に設けられており、全て馬券でまかなわれているのです。

たまに、JRAの策略でわざと荒れさせて稼いでいる…と謎の発言をする人がいますが、レースが荒れようが荒れなかろうがJRAの儲け分は変わりません。レースが荒れて喜ぶのは馬券が当たった人だけですね。

では、JRAは常に何を意識して運営をしているのかというと、馬券を購入する人が増えるようにレースを盛り上げることです。例えば、JRAの売上が馬券の売上の5%だとすると、1つのレースに1億円賭けられれば5%なので500万円の売上になりますが、2億賭けられれば1,000万円の売上になります。

CMや番組を通してレースの存在を告知し、少しでも多くの人に馬券を買ってもらうのがJRAの仕事です。

話が逸れてしまいましたが、以下では回収率と関係が深い控除率について詳しくご紹介していきます。

控除率は馬券種ごとに異なる

競馬の控除率は馬券種毎に異なります。現在WIN5と応援馬券を含めると10種類の馬券が販売されていますが、それぞれの控除率をご紹介していきましょう。

  • 単勝・複勝:20%
  • 枠連・馬連・ワイド:22.5%
  • 馬単・三連複:25%
  • 三連複:27.5%
  • WIN5:30%

高配当になりやすく、ギャンブル性が高い馬券程控除率が高くなっていますね。

三連単やWIN5は一撃の夢がある馬券ですが、長期的にプラスにすることを考えると出来るだけ控除率が低い馬券を選択する必要があります。

回収率の平均は控除率を引いたもの

競馬の回収率の平均は、簡単に言えば100%から控除率を引いたものになります。上記では控除率をそれぞれご紹介しましたが、今度は平均を紹介すると以下のようになります。

  • 単勝・複勝:80%
  • 枠連・馬連・ワイド:77.5%
  • 馬単・三連複:75%
  • 三連単:72.5%
  • WIN5:70%

WIN5は最も回収率が低くなっていますが、高額配当の時に1度でも的中させることが出来れば回収率は一気にプラスになると思います。

また、人気が高い三連単も控除率が高くなっており、長い目で見ると勝ちにくい馬券でもありますね。安定して勝ち続けたいのであれば、単勝・複勝を買い続けるのが一番です。

競馬で勝ち続けるのは簡単じゃない

上記の解説でお分かりだと思いますが、競馬で勝ち続けることは簡単ではありません。勝ち続けるというか、回収率で100%を超えることですね。

どれだけ勝ちやすい単勝・複勝でも回収率の平均は80%なので、平均の的中を続けてもマイナス収支になります。

競馬は、普通の当たりを続けてもマイナスになるので、安定した収支は非常に難しいのです。むしろ買い続けるほどお金がなくなっていくと言っても過言ではないですね。

競馬を長く続けていくのであれば、この控除率の存在をしっかりと意識し、購入方法を工夫していく必要があります。

プロの予想家達はどれくらいの回収率なのか

ここまで、競馬の馬券の平均について解説させていただきました。控除率と深い関係にあり、回収率100%を超えることが難しいということは伝わったと思います。

そこで次にご紹介するのは、プロの予想家達の回収率はどれくらいなのかです。本気でやってもそこまで大きな回収率にすることは不可能に近いですね。

プロでもトータルの回収率は110%程度

競馬界では、どれだけ凄いプロの予想家でも回収率は110%程度だと言われています。時には月間で300%を超えたりすることがあるかもしれませんが、年間でも見ればそれくらいが現実的です。

しかし、平均が高くても80%なのでそれでも十分凄いですね。30%もアップさせていますからね。

ちなみに、大手競馬情報サイトnetkeiba.comのウマい馬券の2019年の年間収支を見ると、回収率が100%を超えている予想家は110人中10人しかおらず、毎日競馬漬けの日々を送っていても簡単には勝てないのが競馬です。

しかし、逆に一発大きな払戻金をゲット出来れば一気に回収率を上げることが出来るのも競馬の魅力の一つですね。

馬券だけで生活は出来る?

回収率が100%を超えれば馬券だけで生活することは可能なのでしょうか?単純計算で、回収率が110%の人が月収で30万稼ごうと思ったら300万円分の馬券を購入する必要があります。

しかし、時には的中出来ずに月間の回収率が50%程度になる月もあるでしょう。300万円分購入したにも関わらず150万円しか手に入れることが出来ない場合、貯金がない限り30万円の利益を出す為にはさらに高い回収率を続けることが重要になります。

安定した収支と膨大な貯金、そして強い心が無いと馬券だけで生活することは不可能でしょう。また、馬券は的中しすぎると税金もかなり高くなってくるので、生活レベルで的中するのであればさらに回収率を高くするか、賭ける金額を上げる必要があるのです。

そこで、多くの人が行っているのがブログの運営や予想の販売ですね。馬券だけでの生活は非常に難しいので、副業で稼ぎを出すことが重要になるのです。

最近ではnoteで1レース100~500円程度で予想を販売し、稼ぎを出している方も増えて来ていますね。純粋な馬券だけの生活は困難なので、別のコンテンツを使用し、ある程度お金を稼ぐことが出来れば、競馬だけでの生活も不可能ではないかもしれませんね。

まとめ

今回の記事では、競馬の回収率の平均について詳しくご紹介させていただきましたが、参考になりましたでしょうか?

競馬の回収率は控除率との関係が非常に深く、馬券種ごとに控除率は異なるのでしっかりと把握して予想を展開させることが重要になると思います。

控除率の関係で、どれだけ凄い人でも回収率100%を超えることは簡単ではなく、年間で100%を超える人はほんの一握りになります。

競馬で勝ち続けて生計を立てたいと考える人も多いと思いますが、純粋な馬券だけでの収支だけではなく、他にも利益を出すことが出来る事を行う方が無難だと思います。

また、地方競馬では、各自治体によって控除率がバラバラになります。例えば、中央競馬では馬連の控除率は77.5%になっていますが、大井競馬場では75.0%となっており、若干ではありますが異なります。他にも違う部分は多いので、よく馬券を購入する競馬場の控除率はしっかりとチェックするようにしましょう。

控除率を意識し、上手く馬券を購入すれば、今まで以上に回収率をアップさせることが出来ると思いますよ!